梅干しの効用
梅干は、酸っぱいことから酸性の食品と思われがちですが、実はアルカリ性の食品で、人間の血液は弱アルカリ性が理想的で酸性に傾くとイライラしたり、神経過敏になってしまいます。卵や肉などの酸性食品の取り過ぎに注意して、 アルカリ性の梅干を食べるよう心がけ、バランスを保つようにして下さい。
■疲労回復・健康活力増進
梅干の主成分はクエン酸で、カルシウムの吸収を促し、また、梅の実自体は、ビタミンとミネラルがあまり多く含まれていないが、これが梅干になると、食欲を増進させるクエン酸などの有機酸を含むようになります。
梅干に含まれるクエン酸は、コハク酸・リンゴ酸・フマール酸などに姿を変え、体に必要なエネルギーを生みだし、又、クエン酸に戻る(クエン酸サークル)といった具合に、私たち人間の身体の中でさまざまな効用を発揮すると言われています。 疲労の原因となる乳酸の過剰生産・蓄積を防ぎ活力増進にもつながります。
■整腸・解毒・殺菌
梅の成分であるピクリン酸、クエン酸が乗り物酔い、二日酔い、食中毒などを解消すると言われ腎臓、肝臓の働きを助けています。
吐き気・嘔吐(おうと)には梅干1個に熱湯を注いで飲む。
2カップの水で半分の量になるまで煎じると、もっと効果があります。
梅のクエン酸が抗菌作用、整腸作用があるので、むかつき等をやわらげます。
梅干しの中のカテギン酸は抗菌・滅菌の働きとともに、消炎等の整腸機能を助けます。
整腸作用と大腸の蠕動運動を活発にさせる食物繊維も含んでいることから便通を良くします。
お弁当に使われるように、腐敗防止・殺菌にも役立つのです。
■血液浄化
血液中の酸性とアルカリ性のバランスをとることは健康上必要なことです。
魚、肉など酸性食品の多い日常生活の中でアルカリ食品の王様なのです。
■老化防止・美容
食物の栄養バランスと酸性、アルカリ性の均衡を図ることは健康上大切なことです。
血液がきれいになり、肝臓等の器官が正常に機能する健康体は美容効果をもたらし、活性酸素の毒素を抑え老化防止にもなるのです。
梅干は、現在日本の健康ブームの中で、「体の代謝を良くする食品」としても、注目を浴びています。