梅干の種は体にいい?

梅干の事をいろいろ調べてみると、梅の種で本当?という話を見つけました。
梅の種を割って食べると身体に良いという話は、「梅干のタネ」考というタイトルで…

 

この記事は私管理人の働く工場のある足立区の消防署長より数年前にいただいた記事内容です。現在私も飲み会のとき時々実践していますので興味がある方は試してみてください。 梅干のタネを飲み込むことによる健康法です。この記事は、平成4年3月15日に日本石材工業新聞「第1282号」に掲載された記事です。

「梅干のタネ」考
医学博士・安部公男著
菅井貞雄「梅干のタネ養生法」から

様々な健康法が巷に渦巻くそんな昨今だが、人それぞれにその人なりの健康法というものがある。ここに紹介するのは、梅干の果肉そのものは体に良い、ということは皆さんご承知のとおりだが、普通残すであろうタネにその秘密が隠されている、というのがミソである。「この梅干のタネ考」は宮城県の栗和田石材工業代表取締役であるとともに、日本薬用植物友の会丸森支部長でもある、栗和田啓一氏に寄稿いただいた。

私は、昭和51年まで勤務していた会社の健康保険組合で、職員から募集した「私の健康管理」を小冊子にまとめて発行した。その中に、今年77歳になるO氏の「梅干のタネ養生法」があった。O氏は青年時代ひどい胃潰瘍を患い、困り果てている時、梅の産地・茨城の古老が、梅干のタネを飲めば治る、と教えてくれた。
「タネはそのまま出てしまうのではないか」
「いや、それが不思議に、胃の中で溶けてしまう。西瓜や南瓜のタネはそのまま出るが、梅干のタネは奇妙に溶ける」
「本当ですか?」
「うそか本当か便をしらべてみればわかるじゃろう」
生きたい一心に、O氏は梅干のタネを飲んだ。気がかりで、一週間あまり毎日、新聞紙の上に排便して調べたがタネはなかった。O氏の胃潰瘍はいつのまにか治った。O氏は、かくしゃくとして第一線に活躍している。勿論、現在も梅干のタネは服用し続けている。
私はO氏の記事を読んで「ヘーエ、梅干のタネが・・・」としばらくは半信半疑であった。
ふだん胃腸の丈夫な私は、「梅干のタネが胃潰瘍にそんなにきくものなら、丈夫な胃腸にそれを飲んだらさらに丈夫になり、胃潰瘍はもちろん胃癌の予防にもなるだろう」と、昨年の9月1日を期して飲み始めた。必ず毎朝1コか2コ、時には3コも4コも飲んだ。3コモ4コも飲んだのは、体にどのうような影響があるか調べるためだった。続けて3コも4コも飲むと胃が疲れるようで、きまって口の中が荒れてくるので、現在1コを飲み続けている。勿論、便にはタネの跡形もない。
ところで私の場合、どのような効果があったか

その1、
酒に悪酔い、二日酔いは絶対しなくなった。私はふだんは少量しか飲まないが、相手次第ではかなり飲む方である。 タネを飲み始めて2週間も過ぎた頃、所用で関西に出かけ、私より20も若い友達と毎晩遅くまで飲んだが、友達はみな二日酔いで起きられない。私は平気で5時には起きていた。二日酔いしないのは、肝臓が強くなったためであろう。

その2、
私は日本酒を三日飲むと、決まって腸がゆるみ下痢をおこし、切れ痔となってしばしば出血した。それがタネをのんで以来、まったく以上の症状をみない。腸はしまって来たし、いまや痔疾は完全に治ったようである。

その3、
便秘症に効くことである。それは腸のぜん動が盛んになるためと思われる。梅の研究家・松本紘斎氏は「便秘症は梅干で治る」と説いておられるが、タネまで飲んだ方がより早く治るようである。

その4、
階段の昇降に息切れがしなくなった。最近の交通機関には、やたらに階段が多い。私はなるべく足を使うことにしているが、息切れがしなくなった。心臓まで強くなった証拠ではあるまいか。

以上私の経験であるが、私の勧めで実行・飲用し胃潰瘍、便秘症を治した人は何人もあり、愚妻もその一人。今や確信をもって機会ある毎に、人さまにお勧めいている次第である。
松本紘斉氏の説によると、青梅の肉に多量の青酸が含まれ、梅の熟するにしたがい青酸は移るという。とすれば熟した梅でつくる梅干のタネには変異した青酸が一杯はいっていることになる。愚考するに、その青酸が変じて薬となるのではなかろうか。(以下略)

安部公男先生は東北大医学部の医学博士で、仙台簡易保険事業団診療所長を永らくつとめられた方で、工藤会長とは一高時代の同級生である。

以上は消防署長からいただいた記事の本文である。
消防署長は、胃の検査でポリープが見つかり、医者に20日間待ってもらって、再び胃の検査をしたところ、ポリープがなくなっており、医者が謝ったという体験談まで話されていた。

私管理人も、年末忘年会が10件と並ぶときには、時々梅干のお世話になる。本当に二日酔いはしないし、酒にも強くなった。
胃に疾病のお持ちの方は試してみてはいかがでしょうか。
あまり大きなタネではのどに詰まるので小さめのタネにすること。

 

とここで話は終わっています。

 

梅干の種を割って中を食べているお婆さんの話は、昔よく聞いた事はあります。
種の中にはもっとスッパイものが美味しいと…

 

もう一つは、今では有名になったプラシーボ効果も考えられます。
胃の痛い人に、小麦粉を「鎮痛剤です」と言って信頼の置ける人(例えば医師)が与えると、本当に痛みが止まったり、体調が良くなるという話。
暗示効果や人間が本来持っている自然治癒力が働いていると思われます。
あなたは、どう思いますか?
割って食べるのは良いみたいだけど、丸ごとで試す人は自己責任でお願いします?

 

それから「梅は食うとも核(さね)食うな 中に天神寝てござる」ということわざがあります。

 

核とは種のことで、梅の種を割ると、中に茶色い皮に包まれた粒が入っていて、それが天神(天仁)様と呼ばれているもので、まだ熟していない青い梅の種の中にはアミグダリンという成分が含まれており、胃腸で分解されると少量ですが青酸を出してしまいます。しかし塩漬けすることによりアミグダリンは消失するので、梅干の種は食べても人体に影響はありません。
しかし昔は梅の種がすべて危険だと思われていたため、子どもにも危険が伝わるように「梅干の種の中には天神様が寝ている」と表現したのがはじまりだと言われています。